「macOS 10.13 High Sierra 」アップグレード後の不具合【 Mac Pro (Early 2008)の場合】

Macとうまく付き合うために
Macとうまく付き合うために
この記事は約9分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

この記事では、「macOS 10.12 Sierra」から「macOS 10.13 High Sierra 」にアップグレードしたことによって生じた「不具合」と、その「解決方法」を紹介しています。

 

ただし、サポート対象外のMac「Mac Pro (Early 2008)」にインストールした場合に生じた不具合ですので、他の機種や使用環境によっては違った不具合が発生したり、また、違った症状が出る可能性があります。

 

スポンサーリンク

アップグレード後の不具合とその解決法

OSのアップグレードは、新たなSSDに「macOS 10.13 High Sierra 」を【クリーンインストール】し、それまで使用していた「macOS 10.12 Sierra」のSSDから【データ移行】をしました。

 

2017/10/17時点で、私の「Mac Pro (Early 2008)」で確認できている不具合と解決方法は下記のとおりです。

 

Safari:プルダウンメニューに文字が表示されない

「Safari」の症状:一部サイトで、塗りつぶしのプルダウンメニューに文字が表示されない。

原因:不明 ビデオカード(ATI Radeon HD5770 1024MB)のメモリー不足なのかもしれないが、「Google Chrome」であれば正常に表示される。

解決方法:不明

 

プレビュー:ファイルを開くと原色の塗りつぶしが入る

「プレビュー」の症状:サイズが大きめのPDFファイルや画像を開くと、部分的に原色(赤や青)の塗りつぶしが入る。ウインドウの拡大・縮小をすると「消えたり、場所が移動したり」する。

原因:不明 これもビデオカード(ATI Radeon HD5770 1024MB)のメモリー不足なのかもしれないが、わからない。

解決方法:不明 他のPDFビューワー、画像ビューワーで開く。

 

Jedit X (Rev.2):既存ファイルが開かない

「Jedit X (Rev.2) 」の症状:既存ファイルを開くことができない。ダブルクリックしてもアプリケーションが起動するだけで、ファイルは開かない。Jedit Xのメニューからファイルを開くこともできない。

原因:不明 他のソフトとのコンフリクトと考えられますが、わかりませんでした。

解決方法:OSのみ新規インストールし、そこに「Jedit X」をインストールすれば問題なく開く。しかし、これでは【データ移行】ができないということになる。素直にHigh Sierra対応の「Jedit Ω」に移行したほうが賢明。

 

Jedit Ω:ファイルの【情報を見る】から【すべてを変更】ができない

「Jedit Ω」の症状:既存のJedit XファイルをすべてJedit Ωで開くために、ファイルの【情報を見る】から【すべてを変更】をクリックしても、選択しているひとつのファイルしか変更されない。

JeditΩの不具合を説明する画像

また、ファイルをダブルクリックで開こうとするとMac内にJedit Xが存在しているとJedit Xが起動し、ファイルは開かない。

原因:Jedit X (Rev.2)とのコンフリクト。

解決方法:Mac内にあるすべてのJedit X (Rev.2)を削除し、強制的に「Jedit Ω」で開く状況にする。

公式サイト Artman21:「Jedit Ω」

 

egword Universal:起動しない

「egword Universal」の症状: 物書堂「egシリーズの開発資産取得のお知らせ」でアナウンスされていたとおり、起動しない。

原因:非対応。

解決方法: 開発中の次期「egword Universal」のリリースを待つ。

公式サイト 物書堂:トップページ

記事 「物書堂が日本語ワープロソフト『egword Universal v2.1 開発版』をリリース」

 

「Adobe CS6」は「Java for OS X 2015-001」の再インストールが必要

「Adobe CS6」の症状:「macOS 10.12 Sierra」の時と同様にOSをアップグレードすると、初期起動時に “Adobe 〜 CS6.appを開くには、以前の Java SE 6 ランタイムをインストールする必要があります。” というアラートが必ず表示される。

原因:これは「Adobe CS6」が、起動時に「Java」が存在しているかどうかの「ディレクトリチェック」をしているためです。

解決方法:「Java for OS X 2015-001」をダウンロードして、もう一度インストールする。

公式サイト アップル:「Java for OS X 2015-001」

 

「Adobe Photoshop、Illustrator」の代替ソフトをお探しの方におすすめ!

Pixelmator App
カテゴリ: Graphics & Design
価格: ¥3,600

 

Audio Hijack Pro:録音できない

「Audio Hijack Pro」の症状:タイマーどおりにアプリケーションは起動するが、録音されないまま、タイマーどおりに終了してしまう。クイック録音もできない。

原因:OSをアップグレードしたことで、録音に必要なプラグイン「Instant On」が認識されなくなるため。

解決方法:「Instant On」をVer.8.4.4にアップデートすることで解決する。

 

InstantOnのインストールを説明する画像

<「Instant On」のインストール方法>
1. 最新の「Audio Hijack」をダウンロードする

  1. 「Audio Hijack」を起動してメニューの「Audio Hijack」から「Install Extra…」を選択する

  2. 「Instant On」をインストールする

これで完了です。「Audio Hijack」はもう必要ないので削除してもかまいません。

 

公式サイト 最新の「Audio Hijack」フリーダウンロード

サイト記事 「「Audio Hijack Pro」:macOS Sierraにアップグレード後、録音できなくなった!」

macOS Sierraにアップグレード後「Audio Hijack Pro」で録音できなくなった!
OSのアップグレードやアップデートによって、今まで動いていたアプリケーションに不具合が発生することはよくあるケースです。「Audio Hijack Pro」は「Instant On」を再インストールすることで、録音機能の不具合は解消されます。

 

追記(2017.12.23)「BRadiko」を使用の方へ「BRadiko」Ver.0.98.07以降、「10.5以降版BRadiko.zip」が同梱されなくなりました。macOS 10.12以降で「Audio Hijack Pro」を使用している場合、「BRadiko」を【予約録音】できないという不具合が生じる可能性があります。同じ症状が出る方は、「Ver.0.98.06」をご使用ください。入手できない場合は、「Audio Hijack」にアップグレードすることをおすすめします。

最新版「Audio Hijack」であれば、問題なく「BRadiko 0.98.07」以降が使用できます。私は今回「Audio Hijack」(US$27)にアップグレードしました。

記事 「BRadikoを「Audio Hijack」で予約録音する方法(Audio Hijack Proから移行の場合)」

BRadikoを「Audio Hijack」で予約録音する方法(Audio Hijack Proから移行の場合)
全国民放ラジオの放送をインターネット経由で聴くことができるソフト「BRadiko」バージョン0.98.07以降、「10.5以降版BRadiko.zip」が同梱されなくなりました。この記事では「Audio Hijack Pro」から「Audio Hijack」へアップグレードした場合の設定方法をお知らせします。

 

DragThing:アイコンが正しく表示されない

「DragThing」の症状:ドックのアイコン表示で【大アイコンで表示】を選択すると正しく表示されない。

原因:不明

解決方法:不明 とりあえず、【小アイコンで表示】を選択すれば正しく表示されるので、それで我慢する。

 

「DragThing」は32bitアプリですので、開発元が64bit対応アプリを開発しないかぎり、使用できるのもこの「macOS 10.13 High Sierra 」が最後のOSということになるでしょう。

そろそろ、同様のランチャーアプリ「TabLauncher」に移行してもよいかもしれませんね。

Tab Launcher App
カテゴリ: Productivity
価格: ¥480

 

【追記:2018/12/18】
12/18現在、「Mac Pro 2013」に “macOS 10.14.2 Mojava” をインストールしていますが、今のところ「DragThing」は問題なく動作しています。

 

ケンジントン トラックボール:以前の設定が読み込まれない

「Kensington TrackBall」の症状:「macOS 10.12 Sierra」の時と同様にOSをアップグレードすると、以前の設定が読み込まれない。

原因:OSのアップグレードが原因で、必要なドライバーが読み込まれていないため。

解決方法:ドライバを再インストールすれば、以前の設定ファイルが読み込まれますので不具合は解消されます。

公式サイト NANAYO JAPAN:ドライバのダウンロード

 

キャノン プリンター・スキャナー:MP Navigator EX 5.0が起動しない

キャノン プリンター・スキャナーの症状:スキャナー用ソフト「MP Navigator EX 5.0」が起動しない。

原因:ソフトの未対応

解決方法:「macOS 10.13用ドライバ・ソフトウエア」にアップデートすることで対応。

公式サイト キャノン:ソフトウエアダウンロード

 

スポンサーリンク

まとめ

OSのアップグレードやアップデートによって、今まで動いていたアプリケーションに不具合が発生することはよくあるケースです。新しいOSに対応したアップデーターが配布されている場合は、それをあてることで解決するはずです。

 

また、個々のアプリケーションやドライバーの再インストールによって、不具合が解消されるケースも多いので、まずこの方法を試してみることをおすすめします。

 

最後にもう一度書いておきますが、この記事で紹介した不具合は、サポート対象外の私の「Mac Pro (Early 2008)」にインストールした場合に生じた症状ですので、すべての機種で同じ症状が現れるとは限りませんが、参考にしていただければ幸いです。

 

とりあえず、現時点で確認できているものを書いておきましたが、今後確認できたものは追記していきます。

 

追記サポート対象外機種の「macOS 10.13.1 High Sierra」アップデートについて

「App Store」の【アップデート】の項目に「macOS 10.13.1 High Sierra」が表示されない場合の、アップデート方法をアップしました。

High Sierra のアップデートについて【サポート対象外のMacにインストールしている場合】
アップルは11月1日、「macOS High Sierra 10.13.1」を正式リリースしました。通常のアップデートは「App Store」の【アップデート】の項目に表示されますが、サポート対象外の機種に「macOS 10.13 High Sierra」をインストールした場合、「10.13.1」へのアップデートは表示されないようです。

記事一覧 OSのアップグレード、アップデートなどの記事一覧はこちらから

Macとうまく付き合うために
「Macとうまく付き合うために」の記事一覧です。

 


タイトルとURLをコピーしました