いつしか覚えて、ふだん無意識に使っていた言葉が、まったく「見当違いの言葉」であったり、ずっと正しいと信じて使っていた熟語やことわざが「正反対の意味だった」と気付いたとき、思い返せば思い返すほど恥ずかしくてしょうがない気持ちになりますよね。
しかし、テレビなどで間違って使われた言葉や、あるタレントなどが思いつきで発した造語がそのまま一人歩きしてしまうことがあります。それらが一時的な流行語として使われ、そのうち消滅していくのであれば取り立てて問題にすることもないのですが、まれに消滅することなく辞書にまで掲載されることがあります。
正しい言葉や意味を理解した上で故意に使っているのであれば、特に問題はないのかもしれません。しかし、間違って使われた言葉を正しい言葉だと勘違いして使ってしまうことが当たり前となり、世に広まることは、言葉(日本語)の乱れにつながります。
インターネットの普及によって、口語(話し言葉)がそのまま文章化されることが多くなった現代、「勘違いして使っている言葉はないか?」と、情報を発信している側としてはあらためて確認する必要があるのかもしれません。
というわけで、私が自分自身の勉強のためにあらためて確認したものの中から、よくありがちな「言葉やことわざの誤用・勘違い」などを50音順に並べてみました。あなたが知っているつもりで使ってきた言葉や語法に、間違いや勘違いはありませんか?
ありがちな「言葉やことわざの誤用・勘違い・重ね言葉」:目次
か行 | |
---|---|
感心する | 教訓 |
琴線に触れる | 号泣する |
ご苦労様 | 心を鬼にする |
姑息 | こだわる |
小春日和 | 公算は「強い」? |
逆鱗に触れる | 「声を荒げる」? |
ご注意くたさい | こちら・・・になります |
「かけがいのない」? | 「肝に命ずる」? |
「掻き入れ時」? | 片意地を張る |
「聞いた風なこと」? | |
「加工を加える」?(重ね言葉) | 「過半数を超える」?(重ね言葉) |
「予て(かねて)からの懸案」?(重ね言葉) | 「元旦の朝」?(重ね言葉) |
「記録をマークする」?(重ね言葉) | 「決着がつく」?(重ね言葉) |
「今現在」?「今の現状」?(重ね言葉) | 「後遺症が残る」?(重ね言葉) |
「古来から伝わる」?(重ね言葉) | 「コラム欄」?(重ね言葉) |
さ行 | |
---|---|
さわり | 忸怩(じくじ)たる思い |
珠玉 | 砂をかむような |
青天の霹靂 | 時期「尚早」と「早尚」 |
口先三寸? | 雪辱は「果たす」もの |
「全然大丈夫」って? | 「采配を振るう」? |
「お体をご自愛下さい」?(重ね言葉) | 「辞意の意向を固める」?(重ね言葉) |
「従来より」?(重ね言葉) | 「有能な人材」?(重ね言葉) |
「余分な贅肉を落とす」?(重ね言葉) |
た・な行 | |
---|---|
つかぬ事を伺いますが | 爪に火を灯す |
手を「こまぬく」 | 取り付く「ひま」もない? |
・・・とか・・・とか | 「とんでもありません」? |
「二の舞」を踏んた? | 「熱」にはうなされない |
情けは人のためならず | 濡れ手で粟をつかむ |
・・・のほう | 「ていたらくぶり」? |
「第一日目」?(重ね言葉) | 「伝言を伝える」?(重ね言葉) |
「はっきり断言する」?(重ね言葉) | 「内定が決まる」?(重ね言葉) |
は〜わ行 | |
---|---|
抜擢する | 悲喜こもごも |
他人事(ひとごと) | 憮然 |
的は「射る」もの | 眉を「しかめる」? |
「見栄」?「見得」? | 「耳障り」がよい? |
「目鼻が利く」? | 役不足 |
要領がいい | やむおえない? |
「焼けぼっくり」って何? | 理屈に「ならない」? |
「流行に遅れる」? | |
「後ろから羽交い絞め」?(重ね言葉) | 「多くの著名人が輩出」?(重ね言葉) |
「迫真に迫る」?(重ね言葉) | 「思いがけないハプニング」?(重ね言葉) |
「犯行を犯す」?(重ね言葉) | 「犯罪を犯す」?(重ね言葉) |
「被害を被る」?(重ね言葉) | 「募金を募る、募金を集める」?(重ね言葉) |
「まず最初に」?(重ね言葉) | 「十分満足する」?(重ね言葉) |
「未(いま)だ未定」?(重ね言葉) | 「炎天下のもと」?(重ね言葉) |
「約一ヶ月足らず」?(重ね言葉) | 「楽観視する」?(重ね言葉) |
参考文献 :広辞苑第六版、大辞林、勘違いことばの辞典
記事 花散らしの雨って? 桜満開の時期になると天気予報などで耳にする言葉
花散らしの雨って? 桜満開の時期になると天気予報などで耳にする言葉
さくらの花が満開となり、心地よい春を迎える時期になると、TVなどから聴こえてくる少し違和感のある言葉、それが「花散らしの雨」です。しかし、ご存じですか?「花散らし」という言葉、本来はまったく意味合いの違った使い方をされてました。
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