OSのアップグレードやアップデートによって、今まで動いていたアプリケーションに不具合が発生することはよくあるケースです。新しいOSに対応したアップデーターが配布されている場合は、それをあてることで解決するはずです。
しかし、「動作に問題なし」とアナウンスされているにもかかわらず不具合が発生する場合は、OSのインストールによって「必要なファイルが削除されてしまったか、破壊された」可能性があります。このようなときは、不具合が生じているアプリケーションを再インストールすることで解決することがよくあります。
この記事では「OS X El Capitan」から「macOS Sierra」にアップグレードしたとき、アプリケーションやドライバーに生じた不具合が、再インストールすることで解決したケースを紹介しています。
「Audio Hijack Pro」は、macOS Sierraでも使用できる!
ラジオ放送を予約録音するときに便利なツールが「Audio Hijack Pro」です。私は「お気に入り女性アナウンサー」のラジオ放送を予約録音するために使っています。
「Instant On」を再インストールすることで、録音機能の不具合は解消
「Audio Hijack Pro」は、現在「Audio Hijack」と名称を変えてバージョンアップされています。「OS X El Capitan」からは「Audio Hijack」に含まれる「Instant On」をインストールしなければ「Audio Hijack Pro」の録音機能は使用できなくなっています。
今回「macOS Sierra」にアップグレードしたことで「録音できない」という不具合が発生しました。これに対して「Audio Hijack」の最新版をダウンロードして「Instant On」を再インストールすることで、無事、録音機能の不具合は解消されました。
「Instant On」のインストールにライセンスはいりませんので、今までどおり「Audio Hijack Pro」を「macOS Sierra」で使用することができます。
追記:10/15 「macOS High Sierra」にアップグレードした場合も同様の不具合が出ますが、「Instant On」の再インストールで解消されます。
「Instant On」のインストールは簡単です
「Instant On」のインストール方法
1. 最新の「Audio Hijack」をダウンロードする
2. 「Audio Hijack」を起動してメニューの「Audio Hijack」から「Install Extra…」を選択する
3. 「Instant On」をインストールする
これで完了です。「Audio Hijack」はもう必要ないので削除してもかまいません。
サイト AUDIO HIJACK(オーディオ・ハイジャック)
「Audio Hijack Proでラジオ予約録音、「BRadiko」選択で失敗しない方法」記事はこちら
追記(2017.12.23)「BRadiko」を使用の方へ:「BRadiko」Ver.0.98.07以降、「10.5以降版BRadiko.zip」が同梱されなくなりました。macOS 10.12以降で「Audio Hijack Pro」を使用している場合、「BRadiko」を【予約録音】できないという不具合が生じる可能性があります。同じ症状が出る方は、「Ver.0.98.06」をご使用ください。入手できない場合は、「Audio Hijack」にアップグレードすることをおすすめします。
最新版「Audio Hijack」であれば、問題なく「BRadiko 0.98.07」以降が使用できます。私は今回「Audio Hijack」(US$27)にアップグレードしました。
記事 「BRadikoを「Audio Hijack」で予約録音する方法(Audio Hijack Proから移行の場合)」
再インストールが必要だった、ほかのアプリケーションやドライバーなど
とりあえず、現時点で確認できているものを書いておきますが、今後確認できたものは追記していこうと考えています。
「Adobe CS6」は「Java for OS X 2015-001」の再インストールが必要!
「Adobe CS6」は、今までもOSをアップグレードすると、初期起動時に「Adobe 〜 CS6.appを開くには、以前の Java SE 6 ランタイムをインストールする必要があります。」というアラートが必ず表示されていました。
これは「Adobe CS6」が、起動時に「Java」が存在しているかどうかの「ディレクトリチェック」をしているためのようです。
ですから、仰せのとおりに「Java for OS X 2015-001」をダウンロードして、もう一度インストールしてやれば、アプリケーションに文句を言われることは、もうありません。今までどおり「Adobe CS6」を使用することができます。
サイト Java for OS X 2015-001:https://support.apple.com/kb/DL1572?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP
ケンジントン「トラックボール」の動きがおかしい!
これもOSのアップグレードが原因で、必要なドライバーが読み込まれていないためです。ドライバーを再インストールすれば不具合は解消されます。設定も以前のまま残っていますので必要ありません。
サイト Kensington ドライバー
不具合が生じたときは、まずアプリケーションやドライバーの再インストールを試す
個々のアプリケーションやドライバーの再インストールによって、不具合が解消されるケースは本当に多いので、まずこの方法を試してみることをおすすめします。
ただし、これらの事例は「OS X El Capitan」から「macOS Sierra」にアップグレードし、データ移行した、私の作業環境のみで確認したものです。あらゆる環境に当てはまるかどうかは未検証ですが、同じ条件でアップグレードされている場合は大丈夫だと思います。