Mac Pro Early 2008 に「macOS 10.15 Catalina」をインストールする方法

Macとうまく付き合うために
Macとうまく付き合うために
この記事は約8分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

「Mac Pro Early 2008」ユーザーに朗報です。dosdude1さんのパッチャー「macOS Catalina Patcher ver.1.2.0」でAMD製GPUがサポートされました。Syncreticさんの “MouSSE” というSSE4.2エミュレーターが追加されたようです。

これで「Mac Pro Early 2008」のファームウェアがサポートしていないSSE4.2の命令を実行できるようになり、AMD製のMetal対応GPU『SAPPHIRE Radeon HD 7950 Mac Edition』も完璧に動作するようになります。

 

Appleの事情で、未だに公開されないNVIDIA社の「macOS Mojave」対応ドライバーですが、「macOS 10.15 Catalina」がリリースされたことで、さらにAppleは旧モデルへの対応をなおざりにして行くことでしょう。

いっそのこと「macOS Mojave」は諦めて、「macOS 10.15 Catalina」をインストールした方がスッキリしそうなので、早速、中古で入手していた『SAPPHIRE Radeon HD 7950 3GB Mac Edition』を換装し、実行することにしました。

結果はバッチリ、快適動作を確認したので紹介します。

 

スポンサーリンク

サポート対象外のMacに「macOS 10.15 Catalina」をインストールする方法

Mac Pro Early 2008にCatalina」をインストール

 

この記事では、Mac Pro Early 2008にインストールしていますが、Mac Pro 2009、2010、2012、その他のサポート対象外Mac(iMac、MacBookPro、MacBookなど)も同様にこの手順でインストール可能です。

ただ、機種によっては対象外のものもあるようなので、サイトの説明(動画など)をよく確認してから作業してください。

【Tutorial Video】

毎回同じ注意書きになりますが、紹介している「macOS Catalina Patcher(非公式)」は、サポート対象外のMacに「macOS 10.15 Catalina」を無理矢理インストールするためのツールです。この方法でインストールを試みる場合は、いかなる状況においてもすべて自己責任でお願いします。

 

用意するもの(Mac Pro Early 2008の場合)

  • Metal対応「AMD GPU」(おすすめ『SAPPHIRE Radeon HD 7950 3GB Mac Edition』
  • 「SSD」(現在使用中の起動ディスクとは別のディスクに「macOS Catalina」をインストールするため)
  • 「macOS Catalinaインストーラー」
  • 「macOS Catalina Patcher」
  • 「USBメモリー(16GB)」:起動用インストーラー
  • 「Model ID」:パッチを当てる際に必要な情報。Mac Pro(Early 2008)は「MacPro 3.1」

別の「SSD」を用意する理由は、「macOS Catalina」インストール後のトラブル発生時に備えて、現在使用しているOSに直ちに戻せるようにするためです。また、HDDでは遅くてまともに動きません。

 

サイト「Catalina Patcher」のダウンロードはこちらから

 

「macOS Catalinaインストーラー」は、ダウンロードした「macOS Catalina Patcher」の起動画面の【Continue】→ Contributorsの【Continue】→ macOS Installer Appの【Download a Copy】からダウンロードできます。

 

インストール手順

「macOS Catalina Patcher」を使用したインストール手順です。Mojaveまでの「Patcher」と比べ、わかりやすいインターフェースと操作手順に変更されています。

  1. 「macOS Catalina Patcher」ダウンロードし、開く
  2. 「macOS Catalina Patcher」の 起動画面の【Continue】→ Contributorsの【Continue】→ macOS Installer Appの【Download a Copy】から「macOS Catalinaインストーラー」 をダウンロードする
  3. 「macOS Catalina Patcher」の macOS Installer Appの【Browse for a Copy…】から「macOS Catalinaインストーラー」を選択→ Installation Methodの【Create a Bootable Installer】→ Create a Bootable Installerから【インストール先USBメモリー】を選択し、「USBインストーラー」を作成する。
  4. 作成した【USBインストーラー】から起動し、メニューの【ディスクユーティリティ】から今まで使用していた起動ディスクをマウント解除する。
  5. 新たに用意した【SSD】に「macOS Catalina」をインストールする。
  6. インストールが終了し、再起動したら「macOS Post Install」を開いてパッチを当てる。
    (再起動しない場合は、USBインストーラーを外して再起動してみてください。)
  7. 再起動後、「パッチアップデート」があれば実行し、次に「データの移行」をすれば完了です。
【追記:2020/4/19】
Ver.1.4.3で、「リカバリー・パーティション」の作成が可能となりました。「macOS Post Install」パッチ項目の ”Recovery partitions Patch” にチェックを入れてください。

 

インストール作業の詳細については、「dosdude1」さんの「macOS Catalina Patcher」サイトの【Tutorial Video】で丁寧に説明されています。

ただし、「macOS Catalina」で動作するのは “64bitアプリのみ” です。しかも、今までになくバグが多いようなので、よく考えて移行しましょう。
しばらく様子を見て、OSが安定してからインストールした方が良さそうです。

 

「SSD」のフォーマットについて

「macOS High Sierra」から、デフォルトのファイルシステムが「HFS」から「APFS(Apple File System)」に変更されました。

新ファイルシステムの説明画像

 

ただし、「APFS」でフォーマットされたディスクは、「HFS」フォーマットのディスクから起動した場合は認識されないので注意が必要です。

 

スポンサーリンク

まだまだイケる「Mac Pro Early 2008」

「Mac Pro Early 2008」ユーザーにとって、本当に嬉しい結果となりました。

 

「Mac Pro Early 2008」のファームウェアがSSE4.2の命令をサポートしていないため、Metal対応GPU『SAPPHIRE Radeon HD 7950 Mac Edition』は機能しませんでした。

そこで、NVIDIAの『PNY nVIDIA Quadro 4000 for Mac』を用意し、対応ドライバーのリリースを首を長くして待っていました。

しかし、まったくリリースの気配はなく「macOS High Sierra」が最終OSだと諦め、先日『Mac Pro Early 2008 で完全動作可能な最終OSは「macOS 10.13 High Sierra」』とのタイトルで記事を書いてしまったところでした。(記事は削除済み)

 

そこへこの朗報、たまたま「macOS Catalina Patcher」サイトへ立ち寄ったところ次のコメントが・・・

Added new SSE4.2 emulator, “MouSSE” by Syncretic, which fixes the compatibility issue with newer Metal-compatible AMD video cards and the MacPro3,1
引用元:dosdude1さんのサイト「macOS Catalina Patcher」より抜粋

 

えっ!
ほんとに!?
これは試してみるしかないでしょ〜ヾ(^v^)k

ということで、この記事を書くことができました。

dosdude1さん、Syncreticさん、本当にありがとうございます。

 

まだまだイケそうですよ、Mac Pro Early 2008!

 

ただしこれで、私にとって『PNY nVIDIA Quadro 4000 for Mac』は無用の長物と化しました(笑)

 

記事一覧 OSのアップグレード、アップデートなどの記事一覧はこちらから

 


タイトルとURLをコピーしました