2017年7月20日に、「macOS Sierra 10.12.6」が正式にリリースされました。今回のバージョンでは、Macのセキュリティ、安定性、および互換性が改善されているようです。
「macOS Sierra 10.12.6」
- 「Finder」から特定のSMB接続ができない問題が解決
- 「Xsan」クライアントが特定条件下で予期せずリスタートしてしまう不具合の修正
- 「ターミナル」アプリの安定性向上
- その他、脆弱性の修正(CVE番号ベースで37件)
「Safari 10.1.2」
- 脆弱性が修正(CVE番号ベースで25件)
以上のような修正があったようです。
では、サポート対象外のMacに「macOS Sierra 10.12.6」をインストール(アップデート)する方法を説明していきます。
「App Store」からアップデートできない場合のインストール手順
待てど暮らせど「App Storeの“アップデート”」に「macOS Sierra 10.12.6」が表示されないので、今回は「Parallels Desktop 12 for Mac」の仮想マシンからOSインストーラー「macOS Sierra 10.12.6」をダウンロードし、起動用ディスクを作成することにしました。
注)「App Store」の「アップデート」のお知らせがある場合は、そのまま通常のアップデートを実行すれば完了しますので、以下の作業は必要ありません。
公式サイト 「Parallels Desktop for Mac」
手順(「macOS Sierra」対象外である私のMac Pro(Early 2008)の場合)
この手順は、アップデートしたいMacに「Parallels Desktop 12 for Mac」の仮想マシンに「macOS Sierra」がインストールされていることが前提となります。
必要なアプリ:「macOS Sierra Patcher」、「AUSEnabler」
作業前に確認しておくこと:「macOS Sierra Patcher」は、機種によっては対象外のものもあるようなので、サイトの説明をよく確認してから作業してください。この作業によって、どのような結果になろうとも自己責任でお願いします。
また、パッチをあてるとき「Model ID」が必要になりますので、あらかじめ確認しておきましょう。ちなみにMac Pro(Early 2008)は「Mac Pro 3.1」です。
記事 「macOS Sierra Patcher」を使用してインストールする方法はこちらの記事にも書いています。
- 「Parallels Desktop 12 for Mac」の仮想マシンから「App Store」に接続し、“おすすめ”から「macOS Sierra 10.12.6」(アップデートではない)をダウンロードします。
- ダウンロードが完了したら、インストールする前に「macOS Sierra 10.12.6 インストーラー」を、Macの「デスクトップ」もしくは「指定フォルダ」にコピーします。「Parallels Desktop 12 for Mac」での作業はこれで終わりです。
- 次に、「macOS Sierra Patcher」を起動します。「Click icon to Browse…」に先ほどコピーした「macOS Sierra 10.12.6 インストーラー」を指定し、「Volume」に作成する起動ディスク(「USBメモリー」8GB)を指定します。あとは「Start Operation」ボタンをクリックすれば作成がはじまります。
- 起動ディスクが作成できたら、そのままMacを「Startup Managerモード(optionキーを押し続けるヤツ)」で再起動し、起動ディスク(「USBメモリー」8GB)を選択し起動します。
- ここからは「macOS Sierra 10.12.6」のインストール画面にしたがって、いつもどおりのインストール作業を実行します。私は上書きインストールを選択しました。
- インストールが終了すると10秒後に再起動してしまいますので、その前にメニューバーの「Utillities」から「macOS Post Install」を選択しパッチをあてます。もし、パッチをあてる前に再起動してしまった場合は「option」キーを押したまま再起動して、もう一度「USBインストーラー」から起動してパッチをあてれば大丈夫です。
- インストールが完了したら、「AUSEnabler」を実行します。これで「App Store」での「アップデート」が可能になります。
以上でインストール(強制アップデート)作業は完了です。お疲れさまでした。
まとめ
私のMac Pro(Early 2008)は、「macOS Sierra 10.12.5」にアップデートしてから「ちょっと、わがまま」になってきました。
症状としては、起動項目の読み込みや、アプリの起動に時間がかかるようになったということです。アプリの起動に関しては毎回ではなく時々といった感じですが、Mac起動時の起動項目の読み込みに関しては毎度毎度じらされます。
この症状が、私のMacだけに現れる症状なのかどうかはわかりませんが、次期OS「macOS High Sierra」へのアップグレードが徐々に心配になってきました。
追記:上記の症状は、その後改善されました。おそらく原因は “VirusBarrier” 、自動アップデート後に症状は現れなくなりました。
ですが、「macOS High Sierra」が発表されたらインストールしてしまうでしょう。その時は結果をご報告したいと思っています。では、また。
Mac Pro(Early 2008)に「macOS High Sierra(Public Beta版)」がインストールできない!