EL&P エマーソン・レイク&パーマー【おすすめCD】『展覧会の絵』:完成度の高い作品群よ、永遠に!

ロック:おすすめCD
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「EL&P」について

キース・エマーソン(Key. 元ザ・ナイス)、グレッグ・レイク(Vo. B. G. 元キング・クリムゾン)、カール・パーマー(Ds. 元アトミック・ルースター)の才能あふれる3人によって結成された、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンドです。

 

結成は1970年、発表されたアルバムは1980年の一度目の解散までに、1970年「EMERSON, LAKE AND PALMER(邦題:エマーソン・レイク&パーマー)」、1971年「TARKUS (邦題:タルカス)」「PICTURES AT AN EXHIBITION (邦題:展覧会の絵)」、1972年「TRILOGY (邦題:トリロジー)」、1973年「BRAIN SALAD SURGERY(邦題:恐怖の頭脳改革)」、1977年「WORKS VOLUME I (邦題:ELP四部作)」など、どれもが完成度の高い作品ばかりです。

 

1986年には当時「エイジア」で活動していたカール・パーマーの代わりにコージー・パウエルを加え「エマーソン・レイク・アンド・パウエル」として再結成し、アルバム「EMERSON LAKE & POWELL」を発表します。1曲目の「The Score」は、「新日本プロレス」のテーマ曲として使用されたことで有名になりました。

 

しかし、ツアー後コージー・パウエルの脱退により再び解散。そして、1991年にオリジナルメンバー3人で再結成、1992年にアルバム「BLACK MOON(邦題:ブラック・ムーン)」を発表、1994年にはアルバム「IN THE HOT SEAT(邦題:イン・ザ・ホット・シート)」を発表。

 

その後、「EL&P」としては解散状態が続きますが、2016年3月にキース・エマーソンが他界、後を追うように同年12月にグレッグ・レイクも他界してしまいます。

 

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「Pictures at an Exhibition」(邦題:展覧会の絵) 1971年リリース

タイトルどおり、ムソルグスキーのピアノ組曲「展覧会の絵」が原曲ですが、EL&Pはオーケストラ・アレンジされた「ラベル版」のヴァージョンから抜粋しアレンジ、それにオリジナル曲を追加したライブ・アルバムです。

このライブ・アルバムは、2作目のアルバム「TARKUS」(邦題:カルタス)の発表を1971年5月に控えていたため、当時、発表未定(1971年3月にライブ録音済)としていました。

しかし、EL&Pの人気上昇にともなって、このライブ録音の「海賊版」が先行して出回ってしまったため、すべての海賊版を回収し、1971年11月に急拠発売されたというエピソードがあります。

その後、このライブ・アルバム「Pictures at an Exhibition」(邦題:展覧会の絵)は、 EL&Pを代表する作品となり、「ロック界の名盤とも称される」といった皮肉な結果をもたらすことになりました。もしかすると「お蔵入り」になっていたかもしれない作品が・・・物事の流れとはこんなものです。

 

さて、このアルバムのEL&Pオリジナル曲は、4曲目「The Sage(賢人)」、6曲目「Blues Variation(ブルーズ・ヴァリエイション)」と、9曲目「The Curse Of Baba Yaga(バーバ・ヤーガの呪い)」で、それ以外は「展覧会の絵」にアレンジを加えた楽曲となります。

4曲目「The Sage(賢人)」は、グレッグ・レイクの魅力のひとつである「澄んだ歌声」と「輪郭のハッキリとしたアコースティック・ギター」がとても心地良い楽曲です。

6曲目「Blues Variation(ブルーズ・ヴァリエイション)」では、キース・エマーソンの奏でるモノフォニックながら表現豊かな、本人こだわりの「モーグ・シンセサイザー・サウンド」と、ロックには欠かせない「ハモンド・オルガン・サウンド」を満喫できます。また、グレッグ・レイクの音数の多いピック弾きベース・ラインもカッコ良く、タイトルどおりバリエーションに富んだ楽曲です。

8〜10曲目の「The Hut Of Baba Yaga(バーバ・ヤーガの小屋)〜The Curse Of Baba Yaga(バーバ・ヤーガの呪い)〜」は、3人の息の合った演奏をたっぷりと聴かせてくれます。特にユニゾン部分は「スゴい!」の一言です。

そして、アンコール曲「Nut Rocker」(チャイコフスキー「くるみ割り人形 “第2曲 行進曲”」)は、このライブのすべてが凝縮されていると言っても過言ではない、EL&P・観客共にピークに達した雰囲気が「ビンビンと伝わってくる」乗りの良いのロックン・ロール・アレンジ曲です。

 

EL&Pの作品の中で最も好きなアルバムが、このライブ「Pictures at an Exhibition」です。とにかく、3人それぞれが発する音がひとつの塊となって襲いかかってくるといったイメージです。是非、パワーみなぎる「EL&P」のパフォーマンスを満喫して欲しいと思います。

 

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