この記事では、「ジューダス・プリースト」に “メタル・ゴッド” ロブ・ハルフォードが復帰した「再生期」にあたる2003年以降の作品(15thアルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』〜 )の中から、個人的におすすめする作品を紹介してます。
- 「初期」:ブラック・サバス風のヘヴィなロック〜ドラマチックな展開中心のハード・ロック時代まで。1stアルバム『Rocka Rolla』〜 3rdアルバム『SIN AFTER SIN(邦題:背信の門)』
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「成長期」:今までのハード・ロック・サウンドから重厚感のあるヘヴィ・メタル・サウンドへの転換期〜確立までの時代。4thアルバム『STAIND CLASS』〜 7thアルバム『POINT OF ENTRY(邦題:黄金のスペクトル)』
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「絶頂期」:ロブ・ハルフォードが “メタル・ゴッド” としてヘヴィ・メタル界の王者の座に君臨した時代。8thアルバム『復讐の叫び』〜 12thアルバム『ペインキラー』
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「再生期」:2003年に、ロブ・ハルフォード(Vo)復帰以降〜現在まで。15thアルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』〜
※ 私の独断と偏見で、活動時期を分割しています。
『Invincible Shield』(邦題:インヴィンシブル・シールド) 2024年リリース
オリジナル・スタジオ・アルバムとしては全米チャート5位と過去最高位を記録した2018年リリースの『ファイアーパワー』以来6年振り、通算19作目です。2022年の「ロックの殿堂」入り後初のオリジナル・アルバム。
この『Invincible Shield』(邦題:インヴィンシブル・シールド)は、『ファイアーパワー』を上回る傑作に仕上がっています。2011年に加入したリッチー・フォークナー(G)がソングライターとしてもその才能を発揮していること、プロデューサー/エンジニアのアンディ・スニープにより、新たなる風を吹き込まれたプリースト・サウンドに安定感が増したことなどが更なる躍動感を感じさせる作品となっています。
パーキンソン病を患っているグレン・ティプトンも、“Sons Of Thunder”、“Escape From Reality”、“Vicious Circle”などでアイデア出したり、レコーディングしたり、できる限り参加しているようです。
『FIREPOWER』(邦題:ファイアーパワー) 2018年リリース
全米チャート6位という、彼らにとって最高位を記録した前作『Redeemer of Souls』(邦題:贖罪の化身)に続く、18作目となるアルバムです。また、2011年に脱退した「K.K.ダウニング」(G)の後任、「リッチー・フォークナー」が参加した2作目のアルバムでもあります。
この『FIREPOWER』(邦題:ファイアーパワー)は、英国のアルバム・チャートで『British Steel』が4位を記録して以来38年ぶりのTOP10入りで「5位」、全米チャートでも最高位の「5位」を記録し、どちらにおいても前作『Redeemer of Souls』を上回る好セールスとなりました。
制作陣に、全盛期にあたる79年から88年までプロデュースを任せた「トム・アロム」を30年ぶりに起用、さらに売れっ子モダン・メタル・プロデューサー「アンディ・スニープ」を迎えたことが重要なポイントです。
「トム・アロム」と「アンディ・スニープ」、このふたりのコラボレーションにより、結成当初からのクラシカルなサウンドと、絶頂期のパワフルでドライブ感のあるサウンドが “絶妙なバランスで融合” した作品に仕上げることができたようです。
メンバー全員がスタジオに集結しバンド演奏するといった「昔ながらの制作手法」でレコーディングしたことも功を奏したのかもしれません。
全楽曲をとおして、余分なものは極力削ぎ落とし、重厚感あるリフを中心としたシンプルなサウンド、かつ、ギター・ソロ部分はジューダスの持ち味であるメロディアスなフレーズできめる、といった「洗煉され尽くされたジューダス・サウンド」が創造されています。
このアルバム『FIREPOWER』(邦題:ファイアーパワー)について、注目曲ごとのコメントはしません。そんな必要は全くないでしょう。とにかく、すべての楽曲から、この作品に賭ける “メンバーひとりひとりのパッション” がヒシヒシと伝わり、聴き手は “魂を揺さぶられているような感覚に陥る” 最高の作品です。
ジューダス・プリースト入魂の傑作!『FIREPOWER』(邦題:ファイアーパワー)を聴かずして、ジューダス・プリーストを語ることなかれ!
グレン・ティプトン、『Firepower』に伴うツアーには参加せず
2018年2月、グレン・ティプトンが10年前からパーキンソン病を患っていることを公表。18thアルバム『Firepower』に伴うツアーには参加せず、プロデュースに参加したアンディ・スニープが代役を務めることが発表されました。
ジューダス・プリースト「絶頂期」のおすすめCDは、こちらの記事をどうぞ!
記事 「SCREAMING FOR VENGEANCE」(邦題:復讐の叫び)「DEFENDERS OF THE FAITH」(邦題:背徳の掟)
ジューダス・プリースト「成長期」のおすすめCDは、こちらの記事をどうぞ!
記事 「STAINED CLASS」「KILLING MACHINE」(邦題:殺人機械)「UNLEASHED IN THE EAST」(邦題:イン・ジ・イースト)
ジューダス・プリースト「ディスコグラフィー」
記事 「ジューダス・プリースト:進化し続ける「ヘヴィ・メタルの魅力 “全部のせ”」バンド」
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