この記事では、「ジューダスプリースト」がヘヴィ・メタル界の王者の座に君臨した「絶頂期」にあたる1982年〜1990年までの作品(8thアルバム『復讐の叫び』〜 12thアルバム『ペインキラー』)の中から、個人的におすすめする作品を紹介してます。
- 「初期」:ブラック・サバス風のヘヴィなロック〜ドラマチックな展開中心のハード・ロック時代まで。1stアルバム『Rocka Rolla』〜 3rdアルバム『SIN AFTER SIN(邦題:背信の門)』
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「成長期」:今までのハード・ロック・サウンドから重厚感のあるヘヴィ・メタル・サウンドへの転換期〜確立までの時代。4thアルバム『STAIND CLASS』〜 7thアルバム『POINT OF ENTRY(邦題:黄金のスペクトル)』
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「絶頂期」:ロブ・ハルフォードが “メタル・ゴッド” としてヘヴィ・メタル界の王者の座に君臨した時代。8thアルバム『復讐の叫び』〜 12thアルバム『ペインキラー』
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「再生期」:2003年に、ロブ・ハルフォード(Vo)復帰以降〜現在まで。15thアルバム『エンジェル・オブ・レトリビューション』〜
※ 私の独断と偏見で、活動時期を分割しています。
「DEFENDERS OF THE FAITH」(邦題:背徳の掟) 1984年リリース
9作目(通算10枚目)で、最高傑作との呼び声も高いアルバムです。間違いなく「ジューダス・プリースト」絶頂期を代表する一枚と言えるでしょう。
前作の「SCREAMING FOR VENGEANCE」(邦題:復讐の叫び)の勢いそのままに、より重厚感を増しながら、いっそう叙情的になったことで「ジューダス・プリーストからのメッセージ」がビシバシ伝わってくる作品になっています。
1曲目の「Freewheel Burning」は、耳にした瞬間から伝わってくる「圧倒的な勢い」に、聴いているこちらまで鼓動の高鳴りを感じてしまうほどパワフルな楽曲です。
1曲目の興奮冷めやらぬまま、疾走感たっぷりの2曲目「Jawbreaker」へ突入し、ぐいぐいと「ジューダス・サウンド」に引き込まれていきます。
もう楽曲別のコメントの必要はないでしょう。レコーディングに時間をかけただけあって、すべての楽曲に対して全力で望んだであろう「メンバー全員のパワーが伝わってくるような完璧な作品」に仕上がっています。
「そこのけ、そこのけ感」というか、「オラオラ感」というか、これは「王者の風格」なのでしょうか? とにかく「凄い!」の一言に尽きる作品です。自信を持っておすすめするアルバムです。「ジューダス・プリースト絶頂期」の最高のサウンドを是非聴いて欲しい!!
「SCREAMING FOR VENGEANCE」(邦題:復讐の叫び) 1982年リリース
8作目(通算9枚目)のアルバム、初期の頃の魅力であった「メロディアスなジューダス」が帰ってきました。スピード感あふれるパワフルなサウンドにメロディアスな部分が加われば、もう最高です。“これぞ、ジューダス・プリースト!”
攻撃的なサウンドにジューダス本来のメロディアスな要素がプラスされたことで、楽曲のバリエーションがグッと広がっています。絶頂期を迎えたことが実感できる勢いのあるアルバムです。
1曲目の「The Hellion」は、ジューダス・プリーストのアンセムともいえるインストゥルメンタル曲で、ジャケットに描かれた機械鳥「ヘリオン」をイメージした楽曲なのでしょう。(機械鳥「ヘリオン」は、バンド・コンセプトをイメージしたもの、とのことです。)
1曲目の「The Hellion」からの流れで2曲目「Electric Eye」のギター・リフが飛び込んできます。ジューダスらしいカッコいい曲の入り、メロディアスなギター・ソロもGoodです。この楽曲は、ゲームソフト「グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ」でも使用されました。
7曲目のアルバム・タイトル曲「Screaming for Vengeance」は、かなりハイ・トーン(Vo)でスピード感のある楽曲です。聴きどころは、やはりジューダスの魅力のひとつである「ツイン・リード・ギター・ソロ」でしょう。
そして、このスピード感あるハードな楽曲「Screaming for Vengeance」から、ポップ色の強い8曲目「You’ve Got Another Thing Comin’」へと展開していく構成も個人的には好きです。
全曲が「これぞ、ヘヴィ・メタル」と断言できる「ドラマチックな展開を取り入れた楽曲」で、アルバム全体を通して勢いを感じる作品です。この勢いは、最高傑作といわれている次の9作目(通算10枚目)「DEFENDERS OF THE FAITH(邦題:背徳の掟)」以降も続きます。
私にとって「ヘヴィ・メタル」といえば「ジューダス・プリースト」です。11作目の「RAM IT DOWN」を最後にロブ・ハルフォードが脱退したときは、バンド自体がどうなることかと思いました。しかし、15作目「ANGEL OF RETRIBUTION」(2005年リリース)で復帰を果たしてくれたことで、再びあのジューダス・サウンドを満喫できるようになりました。
ただ、15作目「ANGEL OF RETRIBUTION」以降、スピード感のある楽曲がめっきり減り、デビュー当初のミディアム・テンポのヘヴィな楽曲中心になったようです。ちょっと落ち着かざるを得なかったのか? ロブ・ハルフォードも結構辛そうですからねぇ。
ジューダス・プリースト「最盛期」のおすすめCDは、こちらの記事をどうぞ!
記事 『FIREPOWER』(邦題:ファイアーパワー)
ジューダス・プリースト「成長期」のおすすめCDは、こちらの記事をどうぞ!
記事 『STAINED CLASS』『KILLING MACHINE』(邦題:殺人機械)『UNLEASHED IN THE EAST』(邦題:イン・ジ・イースト)
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