物事には、必ず「タイミング」があります。間違った「タイミング」で行動したり、そのことに気付かず無視したりすると、ほとんどの場合悪い結果をもたらします。もし仮に良い結果であったとしても、それは「まぐれ」であり、いずれ忘れた頃に違った形での試練が待ち受けているはずです。
この記事では、間違った「タイミング」での行動を少しでも避けるめには、日頃からどのような心構えで生きていけばよいかについて、私なりの考えを書いています。
「タイミング」は頭で考えるのではなく、魂(こころ)で感じ取る!
物事の「タイミング」を間違え、残念な結果にならないようにするために必要なことは、正しい「タイミング」を魂(こころ)で感じ取れるようになることです。そのためには日頃から、物事や出来事に対して「これは、偶然の結果だ」と考えず、「これは、必然の結果だ」と自然の流れを素直に受け入れるようにするということです。
「何か理由があって、自分は今の状況下におかれているのだ」と理解し納得することで、物事を自分の都合の良い方向へ強引に進めたりすることは減っていくはずです。これを習慣づけることで、いろいろな事柄がシンクロしはじめ「タイミング」が自然にはかれるようになって、物事が良い方向へ導かれるようになるはずです。
また、不可抗力などで「タイミング」を逃してしまったと感じたときは、「そうなるべくしてなったのだ」と、一度頭を切り換え、また次の「タイミング」を待てばよいのです。慌てて行動に移すことだけは避けましょう。ろくな結果になりません。
「タイミング」は、決して頭で考えてはかるものではありません。「タイミング」は魂(こころ)で感じるものです。何事も頭で考えてしまうことが習慣になっている現代人にとって、大変むずかしいことだとは思いますが、これは「人が生きていくうえで、養わなくてはならない重要な感覚(第六感)」なのです。
本来、人には「第六感」が備わっているのですが、近代的な生活を送るにつれて自然にふれあうことも激減する中で、退化してしまった感覚です。「自分には、なんとなく霊感があるようだ」と感じている人は「第六感」が、少なからず残っているということです。
アメリカ・インディアンの言葉に「インディアン・タイム」というものがあります。これはまさしく「タイミング」のことで、彼らはいつも「頭で考えるな 自然が “とき(タイミング)” を教えてくれる すべての行いには、必ずそれにふさわしい時間が巡ってくる」との考えのもとに行動しています。
「インディアン・タイム」の意味を、インディアンが時間にルーズであるからことからそう呼んでいると勘違いしている人もいるかもしれませんが、そうではありません。
人は「自然の中で生かされている」ことを忘れてはいけない
私たち人間は、大自然の中で生かされています。「タイミング」は自然の流れの中でもたらされるものである以上、すべての行動において自然の流れに逆うことは禁物なのです。しかし、現代人は自然に感謝することを忘れ、自分たちの都合で自然を破壊し続けた結果、世界的地球規模の異常気象や地殻変動が起こっているのではないでしょうか。
それを改めるためにも、私たちは常に自然を意識しその息吹を感じながら、物事の「タイミング」を感覚的に受け取れるようにならなくてはいけません。
これは、私たちひとりひとりに必要な心構えであることはさることながら、今、最も正しい「タイミング」を意識しなくてはならないのは、本来「国民の生活を第一に考えなくてはいけない人たち」ではないかと思います。
参考:「自分を信じて生きる - インディアンの方法」著)松木正(小学館)
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