この記事では、猪熊博行氏の著書「風の民 ナバホ・インディアンの世界」を紹介しています。
ナバホ・インディアンの「タペストリー」に魅了された著者が、会社を早期退職し「ナバホ族立大学」に留学。
そこで実際に学んだことがたいへんわかりやすく、簡潔にまとめられています。
「風の民 ナバホ・インディアンの世界」著)猪熊 博行(社会評論社)
ナバホ族の誕生(創世神話)から現在までの生活様式や儀式、思想などを知ることができます。また、ナバホ・ジュエリーの製作方法や手作りバスケットの重要性、ナバホ織り、砂絵の歴史とデザインにおける四つの方位の意味、さらに造り方などが詳しく書かれています。
第6章の「天と地の間 ナバホの大地を走る」では、20ヶ所以上の「スピリチュアル・スポット」とも呼べるナバホの大地を観光案内のように紹介した章もあり、旅行前の予習にも良いのではないでしょうか。
そして、最後の章では、ナバホが今抱えている問題を定義すると共に、今後の在り方を、著者の希望も含めて書かれています。
私はナバホ語の章に書かれていた、第二次大戦時、ナバホ語を暗号に使用したという「コード・トーカー」の話がとても印象に残っています。2002年に製作されたニコラス・ケイジ主演の「ウインドトーカーズ」は、この「コード・トーカー」を題材にした映画ですが、あくまでも映画ということで、すべてが正確に描写されているわけではないそうです。
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