「ネイティブ・アメリカン -先住民社会の現在」著)鎌田 遵(岩波新書)
「アメリカ・インディアン」のことを知りたければ、まずこの本を読んでみよう。
大陸に白人が侵略してからの「先住民(ネイティブ・アメリカン)」に対する迫害と略奪の歴史がたいへんわかりやすく書かれている。流れも良くスイスイと読めます。
私たちが子供の頃から、映画やテレビなどでイメージしていた「インディアン」像は、白人がつくり上げた姿(白人の敵といった)であったことがわかります。
また、現在の「経済状況」をカジノ産業や放射性廃棄物処理場建設などを例に挙げ説明されている。収益は部族で分け合うといった先住民ならではの政治方針に、人としての本来のあり方を教えられます。(考えさせられます)
本書の終わりに書かれている、元部族長の妻の最後の言葉がたいへん心に残りました。「いつかみんなに家賃を払わせてね」この言葉に侵略者である白人に対する先住民たちの「思いのすべて」が集約されています。
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