AB’S 【おすすめCD】『AB’S』『AB’S-2 倫敦粋句』・・・:日本のAOR界を代表する伝説のバンド

AOR・ポップス・ほか:おすすめCD
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「AB’S」ついて

「AB’S」は、“芳野藤丸”が率いる日本のAOR界を代表する伝説のバンド。

【第1期】
1982年、SHOGUNの芳野藤丸(G,Vo)、スタジオ・ミュージシャンとして活動していた松下誠(Vo,G)、元パラシュートの安藤芳彦(Key)、元スペクトラムの渡辺直樹(B ,Vo)、岡本郭男(Ds ,Vo)により結成されました。

1982年12月、シングル「GIRL」を発表。

1983年1月、1stアルバム「AB’S」をリリース。

1984年、ロンドンでレコーディングした2ndアルバム「AB’S-2」をリリース。その後、松下誠が脱退。

1985年、「AB’S-2」と同じくロンドンでレコーディングした3rdアルバム「AB’S-3」をリリース。その後、活動休止。

1988年、新たなメンバーに、元ザ・スクエアの長谷部徹(Ds)、松原秀樹(B)、小島良喜(Key)を迎え4thアルバム「AB’S-4」をリリース。その後、活動休止。

2003年、オリジナル・メンバーにて活動を再開。

2004年、ミニアルバム「A5B3S」をライブ会場・ウェブサイトのみでリリース。
ミニアルバム「A5B3S」とシングル「Single」のカップリング「A5B3S & Single(+1)」が、2022年4月20日にタワーレコード限定でリリース。

【第2期】
2005年、安藤芳彦(Key)に代わり山田秀俊(Key)が加入し、5thアルバム「NEW」をリリース。

2007年、6thアルバム「BLUE」をリリース。

【第3期】
2019年、オリジナルメンバーである芳野藤丸、松下誠、岡本郭男に加え、目黒郁也(B ,Vo)、竹越かずゆき(Key ,Vo)を迎え、「AB’S THE 3RD」として活動再開

2019年10月、ミッキー吉野の紹介でベーシスト遠山陽介が加入

「AB’S THE 3RD」の前哨戦ともいえる芳野藤丸のソロ・アルバム『What’s up?』も、2018年10月24日にリリースしています。

2020年9月、13年ぶりのニューアルバム「AB’S-7」をリリース。

 

公式サイト 「AB’S」

Home | AB'S
83年デビューから業界の話題をさらった伝説のAORバンド。スタジオミュージシャンのファーストコールメンバーで結成されたバンド。結成から37年新生AB'Sとして新しい歴史を刻み始めた

 

この記事で紹介している、第一期 AB’Sのオリジナル・アルバム4作品は長期間廃盤扱いでしたが、現在「生産限定SHM-CD紙ジャケット仕様」で「芳野藤丸1st、2ndソロ・アルバム」とともに復刻しています。生産限定ですのでお早めに!

 

同じアーティストのアルバム紹介を追加するときは、この記事に追記していきます。リリース時期の新しいアルバムが上になります。

 

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『AB’S-4』1988年リリース


画像:Amazonより

1988年リリースの4thアルバム『AB’S-4』は、リーダーの芳野藤丸以外、全メンバーが交代した “新生AB’S” の作品です。

この『AB’S-4』の特長は、過去の3作品と違い、ホーンセクションや女性ヴォーカルが参加しているところです。

5曲目の『Across the Park』、10曲目の『I’m Falling』では、桑名晴子がヴォーカルで参加しています。桑名晴子は芳野藤丸のソロ・アルバム『YOSHINO FUJIMAL』の1曲目『WHO ARE YOU?』でも芳野藤丸とデュエットしています。

個人的には、10曲目の『I’m Falling』が一番好きかなぁ。

 

全体的にアダルト向けのシックなサウンドに仕上がっています。はっきり言ってこのアルバムは今までの「AB’S」とはまったく違った方向性の作品ですが、これもまた芳野藤丸の持ち味なのだと思います。

『AB’S-4』収録曲

『AB’S-4』収録曲
  1. Let Me Go ~ (作詞: Allan Denis Rich & Dorothy Sea Gazeley/作曲:芳野藤丸)
  2. We Just Missed Each Other(作詞: Michael Himelstein/作曲:松原秀樹)
  3. All You Ever Know(作詞:Michael Himelstein/作曲:小島良喜)
  4. Can’t Get Enough of You(作詞:Kevin Gorman/作曲:長谷部徹)
  5. Across the Park(作詞:Craig Fleishman/作曲:松原秀樹)
  6. You Just Gotta Forget about Time(作詞:Brian Yamakoshi/作曲:小島良喜)
  7. Things Being What They Are(作詞:Michael Himelstein/作曲:芳野藤丸)
  8. Give Back My Heart(作詞:Michael Himelstein/作曲:長谷部徹)
  9. Take A Chance On Me(作詞:Allan Denis Rich & Dorothy Sea Gazeley/ 作曲:芳野藤丸)
  10. I’m Falling(作詞:Susanne M. Edgren & Barbara Hain/ 作曲:小島良喜)
  11. ~Let Me Go(Instrumental)(作曲:芳野藤丸)

 

 

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『AB’S-3』1985年リリース


画像:Amazonより

1985年リリースの3rdアルバム『AB’S-3』、2ndアルバム同様ロンドンでのレコーディングです。

この『AB’S-3』では、サウンドメーカーとして芳野藤丸と役割を二分していた松下誠(Vo,G)が脱退したことで芳野藤丸ワールド+αといった印象の作品となっています。

 

5曲目の『Cry Baby Blues』、そして、6曲目の「SHOGUN」を彷彿とさせる『C.I.A.』あたりで、すっかり芳野藤丸のソロ・アルバムを聴いているような錯覚に陥ってしまいます。

渡辺直樹(B ,Vo)の楽曲と優しい歌声がアクセントとなっているので、辛うじて「AB’S」かなって感じの作品です。

7曲目の『Borderline』では、ゲスト・ミュージシャンとして「富樫春生」のピアノがフィーチャーされ、楽曲の魅力が増しています。

 

芳野藤丸ファンなら、彼のソロ・アルバムの延長線上にあるアルバムとして聴いても、まったく違和感はないと思います。ある意味その方がしっくりとくる作品です。

『AB’S-3』収録曲

『AB’S-3』収録曲
  1. By the End of the Century(作詞: 安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  2. Heavy Mental Rock(作詞: 安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  3. Far East Express(作詞:安藤芳彦/作曲:渡辺直樹)
  4. Ethnic Cosmic(作詞:安藤芳彦/作曲:岡本郭男)
  5. Cry Baby Blues(作詞:安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  6. C.I.A.(作詞: Gregory Starr/作曲:芳野藤丸)
  7. Borderline(作詞:Gregory Starr/作曲:渡辺直樹)
  8. Sequence Life(作詞:Jeff Keeling/作曲:渡辺直樹)
  9. ※ボーナストラックは割愛いたします。

 

残念ながら、すでに「生産限定SHM-CD紙ジャケット仕様」の入手は困難のようです。

 

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『AB’S-2(倫敦粋句)』1984年リリース


画像:Amazonより

1984年リリース、ロンドンでのレコーディングによる2ndアルバム『AB’S-2(倫敦粋句)』。前作『AB’S』よりも全体的に松下誠のプログレ的テイストが強いサウンドとなっています。

アルバム全体の構成や楽曲のアレンジなどを含め、1stアルバムをさらに超えた完成度の高さを見せつけてくれる作品と言えるでしょう。

 

注目曲は、やはり1曲目の『Destination』でしょう。とにかく “カッコいい” の一言に尽きます。

また、松下誠色が前面に出ているこのアルバムにおいて、 4曲目『Just a Rainy Blues』、8曲目『Do You Remember Me?』は “芳野藤丸らしい楽曲” です。特に『Do You Remember Me?』のイントロはいつもの藤丸サウンドそのものです。

 

個人的には、この2ndアルバム『AB’S-2(倫敦粋句)』がベスト・アルバムだと思っています。

ここで紹介した3曲は、2018年10月24日にリリースされた芳野藤丸のソロ・アルバム『What’s up?』にも、2018ヴァージョンとして収録されました。

『AB’S-2(倫敦粋句)』収録曲

『AB’S-2(倫敦粋句)』収録曲
  1. Destination(作詞: 安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  2. Japanese Punkish Girl(作詞: 安藤芳彦/作曲:松下誠)
  3. Morning Dew(作詞:安藤芳彦/作曲:渡辺直樹)
  4. Just a Rainy Blues(作詞:安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  5. Flight 007(作詞:安藤芳彦/作曲:岡本郭男)
  6. One Night in Moscow(作詞:安藤芳彦/作曲:渡辺直樹)
  7. Correspondence(作詞:安藤芳彦/作曲:松下誠)
  8. Do You Remember Me? (作詞:安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)※フジカセット GT-1 CMソング

 

 

『AB’S』1983年リリース


画像:Amazonより

1983年リリースのデビュー・アルバムです。メロディーライン、コーラス、アレンジとすべてにおいて完成度の高いアーバン・ポップな作品に仕上がっています。

 

1曲目の『Deja Vu』は、英国で12インチでカットされディスコヒットしたことで有名です。

個人的にお気に入りの楽曲は6曲目の『In the City Night』、岡本郭男の作曲だけあってあの一世を風靡した “スペクトラム” を彷彿とさせてくれます。

 

メンバーそれぞれが作曲を担当することで、楽曲ごとに個性が表れているにもかかわらず、アルバム全体は上手くまとめられバランスの良い作品となっています。

「AB’S」結成前の1982年にリリースされた芳野藤丸ソロ・アルバム『YOSHINO FUJIMAL』のサポートメンバーには、すでに松下誠(G)、スペクトラムのリズム・セクションだった渡辺直樹(B)、岡本郭男(Ds)が参加していました。

この事からもわかるとおり、「AB’S」のデビューには十分な準備が整っていたことになり、結果として非常に完成度の高い1stアルバムが誕生したということに納得できます。

日本のAOR界を代表する “おすすめの一枚” です。

『AB’S』収録曲

『AB’S』収録曲
  1. Deja Vu(作詞: 安藤芳彦/作曲:渡辺直樹)
  2. Dee-Dee-Phone(作詞: 安藤芳彦/作曲:松下誠)
  3. Django(作詞:安藤芳彦/作曲:松下誠)
  4. Fill the Sail(作詞:安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  5. Asian Moon(作詞:Jeff Keeling/作曲:渡辺直樹)
  6. In the City Night(作詞:安藤芳彦/作曲:岡本郭男)
  7. Girl(作詞:安藤芳彦/作曲:芳野藤丸)
  8. Just You(作詞:Jeff Keeling /作曲:松下誠)
  9. ※ボーナストラックは割愛いたします。

 

 
 

記事 『芳野藤丸、プロ45周年記念アルバム『What’s up?』10月24日リリース前に、9/30「夕刊フジ・ロックフェスティバル vol.1」』

記事 『芳野藤丸(SHOGUN、AB’S)【おすすめCD】『ロマンティック・ガイ』・・・:日本のAOR界を代表するソロ・アルバム』

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