「ドナルド・フェイゲン」と「ウォルター・ベッカー」が率いるアメリカのバンドです。ロックやポップスを基調としながら、ジャズやR&Bのテイストを感じさせるコード進行など、独特な世界を創り出しています。
バンドという形態でスタートしましたが、作曲家としての活動を望んでいた、ベッカーとフェイゲンのライブ嫌いが原因で、レコード・デビュー当時集めたメンバーとの間に軋轢が生まれます。その後も、外部のスタジオ・ミュージシャンを積極的に起用するなどの2人の行為が原因でバンドは崩壊寸前となり、ライブ活動を停止することになります。
それ以降は、「ドナルド・フェイゲン」と「ウォルター・ベッカー」の2人による、スタジオでの作曲活動のみとなり、レコーディング時には一流ミュージシャンが参加するという形態になりました。
「ドナルド・フェイゲン」のアルバムはこちらから
「Gaucho」(ガウチョ) 1980年リリース
前作「Aja」から3年振りの、じっくりと時間をかけて制作されたアルバムです。前作よりも、さらに芸術性が重視されたように感じるサウンドになっています。しかし、2曲目の「Hey Nineteen」や5曲目の「Time Out Of Mind」をシングルカットするなど、ポップな部分もしっかりアピールしている「バランスの取れた作品」です。
この「Gaucho」の後、スティーリー・ダンは20年間の沈黙に入り、ドナルド・フェイゲンがソロ・アルバムの制作に入ります。
「Aja」(邦題:彩(エイジャ)) 1977年リリース
スティーリー・ダンの最高傑作といわれている、6作目の大ヒットアルバムです。この頃、既にメンバーは「ドナルド・フェイゲン」と「ウォルター・ベッカー」の2人だけになっています。原因はこの記事の「スティーリー・ダンについて」で触れている事によるものです。
そして、2人だけになってからは、気に入ったサウンドが録れるまで、金も時間も惜しまず浪費する「レコード会社泣かせのアーティスト」になっていたそうです。その代わり、素晴らしい傑作が出来上がったということなのでしょうか? 必ずしも「金と時間をかければ良い作品ができる」とは思えませんが・・・
確かに、セッションマンは豪華ですねぇ、「ラリー・カールトン」「リー・リトナー」「ジョー・サンプル」「スティーブ・ガット」などなど、凄いメンバーです。
個人的な注目曲としては6曲目の「peg」で、参加ギタリストのラリー・カールトンが彼の名曲「Room 335」を作曲する際、ヒントにしたという理由からです。
「Can’t Buy A Thrill」 1972年リリース
「スティーリー・ダン」のデビュー・アルバムで、今まであまり耳にしたことのない「何か不思議な」というか「奇妙な」というべきか、とにかく変わったジャンルのサウンドとして注目されました。
スティーリー・ダンの名前を一躍有名にしたのは、2枚目のシングルカット曲「Do It Again」の大ヒットによるものです。どの楽曲もポップな仕上がりながら、どことなく奇妙な雰囲気を感じさせる「スティーリー・ダン独特の世界」に引きずり込んでくれます。この頃は、まだサウンドに荒削りな感があります。
一番印象に残ることは、あの「へんてこで、下品なジャケット」です。まあ、歌詞もあまり品のいい内容ではないですからねぇ(笑)でも、サウンドは好きなのでよく聴いています。
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