ギタリスト「野呂一生」が率いる日本を代表するフュージョン・バンド。ヤマハ主催のアマチュア・バンド・コンテスト「EastWest’76」に出場、1979年のデビュー以来、フュージョン界の第一線で活動を続けてきましたが、2006年に「カシオペア」としてのすべての活動を一旦休止します。
それ以降、メンバー各々でソロ活動を開始します。そして2012年に、ギター「野呂一生」、ベース「鳴瀬喜博」、キーボード「大高清美」、ドラム「神保彰」のメンバーで「CASIOPEA 3rd(カシオペア・サード)」として活動を再開しました。
詳細については、ウィキペディアをご参照ください。
サイト ウィキペディア:カシオペア (バンド)
サイト オフィシャルサイト:「CASIOPEA web」
「TA・MA・TE・BOX TOUR 〜CASIOPEA 35th Anniversary LIVE CD」2012年リリース
2012年「CASIOPEA 3rd」として再始動、アルバム「TA・MA・TE・BOX」を引っさげてのライブ・アルバム2枚組です。メンバーは、ベースに「鳴瀬喜博」、ドラムに「神保彰」、そしてキーボードは向谷実に変わって「大高清美」が加入。この大高の加入によって、以前のカシオペアでは表現できなかった「少し荒削りなロック色の強いサウンド」が生まれています。
これを新たな試みとして良とするか、寸分の狂いもない向谷サウンドのほうを良とするか、賛否両論分かれるところかもしれませんが、「CASIOPEA 3rd」には、大高サウンド(オルガン)がしっくりくるように感じます。
野呂一生をはじめ、他2人の男性メンバーも、そろそろ白髪の似合う年齢になってきたことですし、少しリラックスした遊び心のあるサウンドも良いのではないでしょうか。個人的には、「オルガン」を入れるという試みは成功だったと思います。
どちらにせよ、「カシオペア」は健在です。あの名盤「ミント・ジャムス」での興奮を彷彿とさせるライブアルバムです。
「ミント・ジャムス」 1982年リリース
日本のフュージョン史に残る名盤です。1980年リリースの「サンダー・ライブ」からドラムに神保彰が参加したことで、カシオペアの超絶技巧ナンバーが際立ちます。この「ミント・ジャムス」もライブとは思えないアンサンブル、そして、ドライブ感が増したにもかかわらず完璧な演奏テクニックには脅威すら感じます。
2曲目の「朝焼け」は、このアルバムでの演奏が一番好きです。
あと5曲目の「Domino Line」では「桜井哲夫のチョッパー奏法」と「神保彰の超絶技法」の炸裂が聴きどころです。
カシオペア「黄金期」のサウンドだけあり、とにかくカッコ良すぎです。ぜひ、聴いて欲しいライブ・アルバムです。
「CASIOPEA」 1979年リリース
日本のフュージョン界を代表するカシオペアのデビュー作です。当時高校生だった私は、各パートの音が完璧にひとつになっている「ユニゾン」に、衝撃を受けました。「どんな練習をしたらこんなに・・・」と、プロとアマチュアとの壁を思い知らされたアルバムでもあります。
まず、デビューアルバムとは思えない完成度の高さに驚かされます。「野呂一生」のハイレベルなギターテクニックに洗練されたメロディーライン、「向谷実」の正確すぎるキーボード、ロック色を残しながらも、安定感のあるチョッパー奏法を多用する「櫻井哲夫」のベース、そして、パワフルでありながら正確なビートを刻む「佐々木隆」のドラム。どのパートも非の打ち所のない完璧さで圧巻です。
ギタリスト向けの曲として、5曲目「Far Away」がオクターブ奏法の練習、最後の8曲目「Black Joke」が速弾きの練習(ジェフ・ベックの「Scatterbrain」のようなリフ)に良さそうです。
そして私は、なんとなく懐かしさを感じるフレーズの4曲目「Midnight Rendezvous」が好きです。
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