この記事では、「日本探偵協会(現在、児玉総合情報事務所)探偵警備士養成所」について紹介しています。
「日本探偵協会探偵警備士養成所」について
1948年、のちに探偵業界のカリスマと崇められた児玉道尚氏(平成11年逝去)が、東京の中野に「児玉探偵事務所」を開業しました。その後1953年に「日本探偵協会」を発足させ、1969年、世界初の探偵学校を併設しました。それが「探偵警備士養成所」(現在、事務所共に新宿)です。
この養成所で学ぶことは「法律知識、探偵学、信用調査、探偵術(尾行・張込み・聞込み)など、すべてが児玉道尚氏の唱えた「人間生活生存学」であり、金儲けの手段としての探偵術を教えている他の探偵学校とは一線を画しています。特に、児玉氏の編み出した探偵術のレベルは高く、現役の警察官が尾行術を学びに来るほどです。
映画監督「林海象」氏も卒業されています
また、探偵映画を製作するために入学した方がいます。探偵愛好家としても有名な映画監督の「林海象」氏です。その映画は平成6年から3年連続で公開された、永瀬正敏主演の「私立探偵 濱マイク」シリーズ3部作です。
児玉氏は、林海象監督の熱意を認め、事務所で実際に使用している道具や備品を貸し出したり、主演の永瀬正敏さんに演技指導をする場面もあったそうです。そして、児玉氏本人の出演シーンもありました。「人間生活生存学」を学んだ監督の作品はこれからも注目です。
探偵術は、あらゆる仕事や生活に役立つ
私たち卒業生は「いつも自然な振る舞いでいるように」「常に自然現象の変化を頭に入れて調査するように」これらを心掛けて調査するように、児玉氏から教えられました。人類は、この世に誕生したときから、情報の収集、提供、分析という作業を無意識に行ってきているのです。それなしでは、人の生活は成り立ちませんし、自分たちを敵や自然災害から守ることもできないからです。
児玉氏は「探偵として稼がなくてもいいから、探偵学を覚え、生活に活用しなさい」と、私たちにおっしゃっていました。これが「探偵術は、あらゆる仕事や生活に役立つ」という養成所の基本理念からくる言葉なのでしょう。
ということで、ここでは「日常に役立つ探偵術」を、みなさんに少しずつ紹介していきたいと考えています。
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