林海象監督の劇場版「私立探偵 濱マイク」シリーズ3部作について紹介しています。
主演は「永瀬正敏」、監督自ら「日本探偵協会 探偵警備士養成所」に通い、探偵の極意を習得した上で製作された作品です。
劇場版「私立探偵 濱マイク」シリーズ3部作 監督:林海象 主演:永瀬正敏
- 「我が人生最悪の時」(1994年公開)
- 「遥かな時代の階段を」(1995年公開)
- 「罠 THE TRAP」(1996年公開)
横浜・黄金町に実在した映画館2階(横浜日劇2007年解体)に探偵事務所を構える私立探偵、濱マイクの物語です。彼の口癖は「困ったときはいつでも来なよ」で、妹を大学に通わせるために、日夜探偵稼業に励んでいます。
探偵小説がお好きな方にはおわかりでしょうが「濱マイク」という名前は、あのミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説「マイク・ハマー」のパロディーです。
この作品の見どころは、映画撮影のために林海象監督自身が「日本探偵協会 探偵警備士養成所」に通ったということにあります。養成所については「日常生活に役立つ探偵術・便利屋ワザ」の記事に簡単に紹介していますので、併せてお読みください。
探偵を主人公にした映画・テレビ・小説のほとんどが完全フィクションの世界で、大袈裟な表現やアクションシーンばかりが強調されてしまっています。現実の探偵を知っている私からすれば、これは当然の成り行きで仕方ないことだと思っています。
現実の探偵は地味で、人情にあふれた人が多いのです。現実の探偵を映画化や小説化しても、あまり動きのない、ただのヒューマンストーリーで終わってしまうからです。
ところが、この劇場版「私立探偵 濱マイク」はフィクションでありながら、監督自ら養成所で学んだ探偵術が映像の中に生かされていたり、会話の中に「養成所」で聞いたことのある言い回しがあったりと、現実の探偵が表現されているシーンが要所要所にでてきます。
もちろんフィクション映画なので、派手な車が登場したり、派手なアクションなど、現実ではあり得ないシーンも多くあります。しかし、他の探偵映画では味わえない「林海象監督」ならではの探偵像が描かれています。
まさしく「林海象監督」が本当に描きたかった正義感と人情味に富んだ「本当の探偵らしい探偵、カッコイイ探偵」それが「濱マイク」なのでしょう。日本の探偵映画を観るなら、この劇場版「私立探偵 濱マイク」シリーズ3部作を!
「日本探偵協会 探偵警備士養成所」の記事はこちら
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