趣味である曲作りのために構築した我流の宅録DTM「ギター・レコーディング環境」を紹介しています。あくまでも我流のシステムですので、これで正解なのかどうかは解りませんが上手く動作しています。
また、「マルチエフェクター」の【FXループ】は数が限られているため、多数のストンプボックスを利便性良く組み込むには「ループスイッチャー」を使用した4CM(4ケーブル・メソッド)接続が必須となります。
そこでこの記事では、ループスイッチャー『BOSS ES-8』を使って、マルチエフェクター『HX Effects』と多数のストンプボックス(オーバードライブ、ディストーション、ファズ、モジュレーション、リバーブなど)を4CM接続する方法を紹介しています。
録音方法
DAWはAppleの『Logic Pro X』を使用しています。Mac OSのアップデートに伴って『Logic Pro X』のアップデートも実行されるので、不具合等の心配を極力減らせることが理由で選んでいます。
<システム概要>
【ギター】→【USBオーディオ・インターフェース】→ 【Mac】→ 【DAW(素音)】 → 【USBオーディオ・インターフェース】 → 【リアンプ】 → 【ループスイッチャー(4CM)】 ↔ 【アンプヘッド】 → 【USBオーディオ・インターフェース】 → 【Mac】→ 【DAW(リアンプ音)】
USB接続オーディオ・インターフェース:IK MULTIMEDIA『AXE I/O』
USB接続オーディオ・インターフェースは、IK MULTIMEDIAの『AXE I/O』を使用しています。『AXE I/O』は、ギターのために設計された、最高品位の2IN / 5OUT のオーディオ・インターフェイス&コントローラーです。
専用の【AMP OUT】を装備しているので、『Logic Pro X』に素の音を録音すると同時に 【AMP OUT】 から出力された音を「ループスイッチャー(『BOSS ES-8』)」にセットアップした実機のアンプとエフェクター類へ送り、別チャンネルにリアンプ音も録音しています。
もし、録音した音が気に入らなければ、アンプやエフェクターの調整をしながらリアンプ音のみを録り直せば良いだけです。
この【AMP OUT】 を使って、「TONEX for Mac/PC」のTone Model作成も行っています。
公式サイト IK MULTIMEDIA: 「AXE I/O」
公式サイト ローランド BOSS: Effects Switching System「ES-8」
スイッチャーへのアンプ、エフェクター類接続【4ケーブル・メソッド】
ループスイッチャーは『BOSS ES-8』を使用し、アンプを4ケーブル・メソッドで接続、マルチエフェクターを変則的な4ケーブル・メソッドで接続、他のエフェクターは通常のループ接続をしています。
<システム概要>
【AXE I/O(AMP OUT)】→【BJF Buffer Split】→【FreqOut】→【ES-8(IN)】→【ES-8 LOOP1(SEND)】→【HX Effects(INPUT)Wah・EQ・COMP etc. ↔ FX LOOP(ex.FZ-1W)| HX Effects(SEND)】→【ES-8 LOOP1(RETURN)| LOOP2〜5(歪み系)】
【ES-8 Volume Unit ↔ アンプヘッド(FX LOOPで4CM接続)H&K BS200とPG BIAS MINI GUITARをスイッチャーで共用】
【ES-8 LOOP6(MOD:TC THE DREAMSCAPE)| LOOP7(SEND)】→【HX Effects(RETURN)MOD・DL・RV etc. | HX Effects(OUTPUT)】→【ES-8 LOOP7(RETURN)| LOOP8(RV:BigSky)| ES-8(OUT)】→【CLEAN BOOSTER】→【アンプヘッド H&K BS200 or BIAS MINI GUITAR(INPUT)】
【H&K BS200(DI OUT)or BIAS MINI GUITAR(LINE OUT)】→【AXE I/O(MIC/LINE IN 2)】(キャノンケーブルで接続)
解りにくいかもしれませんが、要約すると次のとおり。
- アンプヘッドをループスイッチャー『BOSS ES-8』に4ケーブル・メソッドで接続
- 『LINE6 HX Effects』内に【センドリターンブロック】を設置
- 【ES-8 LOOP1(私の場合)】に設置したいエフェクト(歪み系まで)をセンドリターンブロックの前に設置
- 【ES-8 LOOP7 (私の場合)】に設置したいエフェクト(空間系)をセンドリターンブロックの後に設置
<マルチエフェクターへの接続(ここでは『LINE6 HX Effects』)>
【ES-8 L① (SEND)】→【HX Effects (INPUT) | (SEND)】→ 【ES-8 L① (RETURN)】
【ES-8 L⑦ (SEND)】→【HX Effects (RETURN) | (OUT)】→ 【ES-8 L⑦ (RETURN)】
このシステムは、『LINE6 HX Effects』にインストールされている「エフェクト」と、多数の「外部エフェクトペダル」を4ケーブル・メソッドで接続するためのシステムです。当然、手持ちのエフェクターの種類や接続したい場所によって、ループさせる場所は変わります。
もし、マルチエフェクターのFXループ不足で、手持ちのストンプボックスとの接続に困った時は、ループスイッチャーを使ったこのシステムを試してみてはいかがでしょう。
「TONEX for Mac/PC」で“Tone Model”の作成は済ませているので、『TONEX Pedal』をボードに組み込んで、“もっとシンプルなシステムにしても良いのかなぁ”、といった考えも湧いてきている今日この頃。宅録ならそれで十分な気もします、買わないといけませんが(笑)
公式サイト Line6 Japan: 「HX Effects」
公式サイト IK MULTIMEDIA: 「AmpliTube TONEX Pedal」
使用機材
使用しているアンプやエフェクターなどの機材名を羅列しておきます。
メーカーへのリンク【詳細】からスペックや機能が確認できます。
使用しているアンプヘッド
使用しているエフェクター関連
ストンプボックス、マルチエフェクター、ペダル、ループスイッチャー、電源関連
ストンプボックス
- TC ELECTRONIC「Polytune 3」(ポリフォニック・チューナー)【詳細】
- One Control「Minimal Series BJF Buffer Split」(バッファー・スプリッター)【詳細】
- DIGITECH「FreqOut」(自然なフィードバックを発生させられるエフェクター)【詳細】
- Ex-pro「32volt CLEAN BOOSTER」(クリーンブースター)【詳細】
アンプの直前に設置し、最終的な音量・音質を調整。イチオシ👍 - Ex-pro「30volt OVER DRIVE」(オーバードライブ)【詳細】
- BOSS「OD-1X」(オーバードライブ)【詳細】
- XOTIC「BB Preamp」(オーバードライブ)【詳細】
- BOSS「NS-2」(ノイズサプレッサー)【詳細】
- Umbrella Company「#24」(音圧感が魅力のディストーション)【詳細】
- BOSS「FZ-1W」(ファズ:技)【詳細】
- TC ELECTRONIC「The Dreamscape」(John Petrucci自身が綿密に調整をし、コーラス・フランジャー・ビブラートを1台に集約したモジュレーション系ペダル)【詳細】
- Strymon「BigSky」(リバーブ)【詳細】
マルチエフェクター
- LINE6「HX Effects」:コンプレッサー/リミッター、EQ、ワウ、ディストーション、モジュレーション、ピッチ/シンセ/フィルター、ディレイ、リバーブ、ルーパー 【詳細】
ペダル
- JEN「crybaby super」1978年購入(ワウ・ペダル)紹介記事
- LINE6「Mission Engineering EP1-L6」(専用エクスプレッション・ペダル)【詳細】
- Roland「EV-5」(エクスプレッション ペダル)【詳細】
ループスイッチャー
- BOSS「Effects Switching System ES-8」:8ループ 【詳細】
電源関連
ギター用ソフトウェア
『AXE I/O』で録音した素の音から、ザックリとしたサウンドイメージを作る場合に使用しているソフトウェアです。
- IK MULTIMEDIA「AmpliTube 5」【詳細】
- IK MULTIMEDIA「TONEX」【詳細】
- Positive Grid「BIAS AMP 2」【詳細】
- Positive Grid「BIAS FX 2」【詳細】
- Jam Origin「MIDI Guitar 2」【詳細】
【番外】宅録以外で使用しているミニコンボアンプ
ギターの練習や曲のイメージ作りの際に使用しているコンパクトなコンボアンプです。
- Positive Grid「Spark MINI」【詳細】
現在は、ほぼこの「Spark MINI」で事足りてます。Bluetoothワイヤレスシステム『Xvive XV-U2』【詳細】とヘッドフォンの組み合わせで使用、おすすめです。 - YAMAHA「THR10 (V.2)」【詳細】
「Spark MINI」を購入するまではよく使っていました。 - Marshall「AVT20」【紹介記事】
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