あなたは小さな子供と接するとき、自分自身も子供の気持ちになり、同じ目線で話を聞いてやったり、叱ったりするように心掛けていますか?
これができていないと、子供にはあなたの気持ちが伝わっていません。
小さな子供の心は、大人が考えているよりもずっとデリケートです。また、観察力も大人よりもずっと高いのです。
「子供だから・・・」という大人の勝手な固定観念は捨てましょう。
「大人には見えないもの」
小さな子供は、まだ魂があの世に近いので「大人には見えないもの」まで見えてしまう子もいます。当然、子供本人もそれが現実のものではないということは理解しているようです。そんなとき「この存在を誰に伝えるべきか」と、子供ながらに考えるのです。
しかし、そんなとき子供は、たいてい親に言おうとはしません。おそらく「まともに聞いてくれないかも」「変なことを言うなと怒られるかも」と、否定されてしまうことを警戒してしまうのでしょう。
本当は両親のどちらかが「何でも話せる相手」でなくてはいけないのですが、どうしても感情的になりがちなのが親の性(さが)でしょう。子供が育ち大きくなっても「子供は、いくつになっても子供、自分の持ち物」といった利己的な考えの親が意外と多いことも困った事実です。
子供にとって「信頼のできる大人」が必要
そこで、子供にとって必要な存在となるのが「信頼のできる大人」です。そのため、身近な存在で両親以外の大人たちは、いつでも子供の訴えを受け入れてやることのできる雰囲気を与えることが大切でしょう。
つまり、もっとも身近にいる「おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん」は「甥(おい)姪(めい)や、孫」の言動を注意深く見守りながら、いつも心を開いた状態で「お父さん、お母さんに言えないことがあったら、いつでも話しなさい」という気持ちを子供にアピールしてあげましょう。
子供だって「ひとりの人格者」
そして、子供と話をするときは必ず、目線は同じ高さで、ひとりの人格者であることを忘れずに接してあげましょう。そのうち、親には言えないことでも相談してくるようになるはずです。そのような子供は、大人になっても「正しい判断のできる人間」になるケースが多いようです。
「大人には見えないもの」の話を例にとりましたが、これは子供に対しての「より人間的な大人の接し方」について、経験を基に私なりの考えで書いてみました。