「所さんお届けモノです!」(2017年10月8日放送)で紹介された “芯が折れないシャープペン『デルガード』” 本当に折れないのか?
『デルガード』は、2014年11月に「ゼブラ」が “どれだけ力を込めても芯が折れないシャープペン” として発売され、2015年には「文房具大賞」「キッズデザイン賞」を受賞しています。
「所さんお届けモノです!」では、故意に折ろうとしても折れないといったシーンが放送されたことで、その実力が明らかとなりました。
そこで、私も実際に購入して確かめてみたくなりました。
『デルガード タイプLx』『デルガード タイプER』の仕組み
「デルガード」シリーズは、“ なぜ芯が折れないのか? ” その仕組みを簡単に説明します。
「デルガード」シリーズすべてに共通する「芯が折れない」仕組みについて、ゼブラの説明は次のおとりです。
<芯を守る。ずっと書ける。>
筆記中の、あらゆる角度のどんなに強い筆圧からも折れないように芯を守ります。紙面に対し、垂直に強い筆圧が加わると、軸に内蔵されたスプリングが芯を上方向に逃し折れを防ぎます。斜めに強い筆圧が加わると、先端の金属部品が自動で出てきて芯を包み込みガードします。その二つの機構が、加わる力の角度や強さに合わせて自動で配分を調整して作動します。(※芯が出ていない状態から、4回以上ノックして書くと折れることがあります。)(※カラー芯や3B以上の濃い芯を使用して書くと折れることがあります。)
出典:ゼブラ公式サイト『デルガード タイプLx』より
説明によると、“ 垂直方向に加わる強い筆圧 ” と “ 斜めに加わる強い筆圧 ” を別々の機構によって配分し、芯が折れないように保護する仕組みを採用しているようです。
また、「所さんお届けモノです!」では、ワングレード下の『デルガード タイプER(P-MA88)』が紹介されました。『デルガード タイプER』は芯が折れない仕組みに加え、逆さにするだけで消しゴムが出てくる「デルイレーサー機構」が搭載されています。
『デルガード』の芯は、本当に折れなかった
そこで私が購入したのは『デルガード タイプLx(P-MA86-BL)』です。逆さにするだけで消しゴムが出てくる「デルイレーサー機構」にはあまり必要性を感じなかったので、「タイプER」ではなくルックスで「タイプLx」を選びました。
シリーズの中では最も高級な『デルガード タイプLx』です。といっても定価1,000円(税抜き)ですので、大人にとっては妥当な価格でしょう。
では、本題の【芯折れテスト】の結果です。
今回はメーカーの宣伝文句の中にある「但し書き部分(※)」をテスト項目に設定しました。
※芯が出ていない状態から、4回以上ノックして書くと折れることがあります。
※カラー芯や3B以上の濃い芯を使用して書くと折れることがあります。
今回のテスト項目 | <通常使用の結果> | <故意に折ろうとした結果> |
---|---|---|
芯が出ていない状態から、3回ノック | まったく折れない | まったく折れない |
〃 4回ノック | まったく折れない | まったく折れない |
〃 5回ノック | 折れた | – |
カラー芯を2回ノック | 折れない | 折れた |
カラー芯を3回ノック | 折れた | – |
<使用した芯>
- ゼブラ デルガード替芯 0.5 HB(黒)
- ぺんてる シュタイン替芯 0.5 HB(黒)
- ぺんてる ハイポリマーアイン替芯 0.5(赤)
※ ゼブラ「デルガード替芯 0.5 HB」と、ぺんてる「シュタイン替芯 0.5 HB」の2種でテストしましたが、結果はまったく同じでした。
以上が今回テストした結果です。
ゼブラ『デルガード』は、普段使いに “超おすすめの1本!”
テストを実施した感想は「すごい!!!」の一言です。
4回ノックした状態では、一目で「これはどう見ても出し過ぎ、間違いなく折れるだろう」と思ってしまうほどの長さです。ところが、どのような状況で筆圧を加えてもまったく折れません。
さらに、無理矢理折ってやろうと試みましたが、力を加えると同時にペン先の金属パーツが芯をしっかりとガードし、適切な状態を保とうとします。文字どおり「出るガード」ですね。
これなら、通常使用で「芯折れの心配」は無用です。
ただし、メーカーの但し書きにもあるとおり、「カラー芯」の場合は余計な筆圧が加わるとガードされる前に折れてしまいます。これは芯が柔らかすぎるためですが、これは市販されている他のシャープペンとほぼ同じレベルです。
とは言うものの、シャープペンを使って文字を書く場合、通常は「カラー芯」ではなく、黒の「HB」もしくは「B」の芯を使用することが多いはず。ですから、特にマイナスポイントになることはないでしょう。
とにかく、超おすすめの1本です。
「ついつい筆圧が強くなる癖があって、ポキッ!ポキッ!と芯を折ってしまう」という方は、この『デルガード シリーズ』を試してみてはいかがでしょうか?
私は、今まで愛用していた『トンボ鉛筆 ZOOM505』に換えて『ゼブラ デルガード タイプLx』を使用中です。(芯は『ゼブラ デルガード替芯 0.5 HB』)
しばらく継続的に使用し、機構部の耐久性もチェックしていこうと思います。
最後に1つ気になる点をあげておきます。
それは「タイプLx」のグリップ部分に長時間使用には不向きな “金属” が使われていることです。長時間使用することが多い方は、“ラバーグリップ” を搭載した「タイプER」を使った方がよいでしょう。
公式サイト :ゼブラ『デルガード タイプLx』
公式サイト :ゼブラ『デルガード タイプER』


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