「ありがちな言葉やことわざの誤用・勘違い」など、私が自分自身の勉強のためにあらためて確認したものの中から、一例を紹介しています。
あなたが正しいと思って使ってきた言葉や語法に、間違いや勘違いはありませんか?
次のような分類で、ご紹介しています。
- 意味合いの取り違えと誤用
- 慣用表現の言い間違い
- 故事・ことわざの勘違い
- 語法の間違い
「おかげ(御陰)」と「せい(所為)」
<意味合いの取り違えと誤用>
「おかげ」と「せい」 |
---|
✖️ 君が遅刻した おかげで (正= せい)私まで怒られたじゃないか! |
〇 彼女が傘を持っていてくれた おかげで 僕はびしょ濡れにならなくて済んだ。 |
「おかげ(御陰)」:「おかげ(御陰)」はそもそも仏教用語で、神仏のたすけ、加護、また、人から受けた恩恵・力ぞえの意。例「✖️」のような使い方をすると、相手は皮肉を込められたと捉えるでしょう。わかりやすい例を挙げると「お礼参り」、これも仏教用語ですが、皮肉を込めて全く逆の行為に用いることがあるのと同様。
こういったことから、日本語辞書の例にも「善悪」にかかわらず使用できるような表現をしているものもあるが、感謝の意が込められない場合は使用しない方が良いと考える。
「せい(所為)」:ある物事(多くは、よくない物事)の原因・理由であることを示す言葉。例「✖️」では、「君が遅刻した」にあたる。
参考文献 :広辞苑、大辞林、勘違いことばの辞典
「今さら聞けない!言葉の誤用・勘違い」【目次ページ】に戻る
辞書・辞典の紹介
私が困ったときに参考にしている辞書・辞典です。詳細はショップリンクで確認してください。
記事 今さら聞けない!言葉の誤用・勘違い「間違った日本語、使っていませんか?」:目次
今さら聞けない!言葉の誤用・勘違い「間違った日本語、使っていませんか?」:目次
「一所懸命、一生懸命どっち?」「とんでもありません、って?」「小春日和、っていつ?」よくありがちな「言葉やことわざの誤用・勘違い」などを50音順に並べてみました。あなたが知っているつもりで使ってきた言葉や語法に、間違いや勘違いはありませんか?
PR 【Kindle Unlimited】月額¥980で、豊富な本、コミック、雑誌および洋書を読み放題!30日間無料体験!