この記事では、私が長年に渡ってお付き合いしている「耳管開放症」について、簡潔に説明しています。
「耳管開放症」とは
通常は閉じている耳管が開放されたままの状態になり、耳閉感や自声強聴(ラウドネスの増強
)などの症状を引き起こす疾患です。
原因として考えられること
体重減少(過剰ダイエット)、生活習慣の乱れ、ストレス、中耳炎、妊娠、頸部自律神経異常などが誘因としてあげられています。
主な症状
耳閉感、自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)、自分の呼吸音(鼻呼吸)が大きく聴こえるなどが主な症状です。その他ある低音域の難聴、めまい、耳痛、音程のずれなどの症状もあるようです。
治療方法
- 保存療法:加味帰脾湯、生理的食塩水点鼻、咽頭口からの薬剤噴霧・注入、咽頭口粘膜下へのコラーゲン注入、鼓膜パッチなど
- 手術:経鼓膜チューブ留置、耳管内腔充填、人工耳管など
私がこれからずっと共にしなくてはならない持病「耳管開放症」
私の症状
耳閉感(水中にいるような感じ)、自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)、自分の呼吸音(鼻呼吸)が大きく聴こえる、最近は軽い「乗り物酔い感」そして常に「ホワイトノイズ」が聴こえている。他人と会話をしたり、人混みに長時間いるとたいへん疲れてしまいます。
初めて発症したのは中学1年生のとき
私は、中学1年生の頃から耳に不具合がありました。あくびをしたり、唾を飲み込んだりしたときに「バリッ!」という音と共に、周囲の音が水中に潜ったときのような「ボワ〜」っとした聴こえ方になってしまいます。また、自分の声も頭の中で響き渡ります。
この症状は、しばらくすると治ったり、潜水するときの「耳抜き」の要領とは逆に鼻をすすると「バリッ!」という音がして元に戻るといった具合で、あまり気にはしていませんでした。これは、子供の頃から頻繁に「中耳炎」にかかっていたことが原因だろうと、勝手に思い込んでいたのです。
とうとう元に戻らなくなってしまう
ところが、最近(2年位前)になってこの症状が戻らなくなってしまったのです。うっとうしいことこの上ない症状で、人と会話をしていても自分がしゃべっている時は「他の人の声や音が聞き取りにくい」、食事の時もモノを噛んでいると「テレビの音が聞こえにくい」「味わいも半減」してしまいます。
放っておいても治りそうもないので、ググってみると症状にピッタリ当てはまる病名がありました、それが「耳管開放症」でした。なかなかやっかいな病気で、これといった治療法もなく、知名度も低く最近になって知られるようになったようです。
私の場合は「過度なストレス」が原因だと思われます
耳管開放症の原因のうち、私に当てはまるものは「中耳炎・運動(陸上部)・ストレス」で、中でも「ストレス」には心当たり大有りでした。中学1年生の時、あることが原因のストレスで珍しい病気にかかり、約1ヶ月間手術のために入院したことがありました。
思い起こせば、中学1年時の「過度なストレス」で「耳管開放症」にかかり軽い症状が出て、40年ほどが経過した今、本格的な症状が現れてしまったということなのでしょう。そして、これから先の人生は「耳管開放症」との付き合いを余儀なくされてしまったようです。
とりあえず「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」を服用しています
2年位前に発症したときは、とりあえず「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」を2〜3週間服用したあたりで症状は改善され、正常な状態に治りました。しかし、その1年後に再発してからは「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」の服用では改善されなくなってしまいました。
症状が軽くなるときもあれば、「潜水中?」かと思うほどに悪化するときもあります。いつかまた、改善するのではないかという淡い期待を抱きながら「加味帰脾湯(カミキヒトウ)」は、飲み続けています。
<追記>:超音波温熱吸入器『ホットシャワー5 (UN-135)』で、耳管開放症の症状が改善したのでお知らせします。記事はこちら
「耳管開放症」については、以下のサイトに詳しく説明されています。
サイト 「耳管開放症の治療」 金沢市立病院 耳鼻咽喉科(石川 滋)
応援しています!
余談ななりますが、ミュージシャンの「中島美嘉」さんも同じ病気で、この症状と向き合いながら音楽活動をされていますが「自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)」の症状を思うと、よく頑張っていらっしゃると感心します。
サイト 「Mika Nakashima official website」